研究所日誌

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2005年 01月 10日

達磨窯の研究

本日やっと届きました学生社から・・・。

刊行されすぐに在庫無しになっていたので入手できず。今はオンデマンド版になっています。
でも、時間かかりすぎ。11月に注文して、今月ですよ。2ヶ月以上って・・・(..ゞ アセ

さて、達磨窯というとなかなか分からないかもしれませんが、形が達磨に似ている瓦焼きの専用の窯です(ちょっと例外もありますが・・・。あと、これの何処が達磨やねんという個人的感想もありますが・・・。)

瓦は、古くは斜面に作った登り窯で焼いていましたが、中世頃から平地に達磨さんの様な地上窯になり、近世ではあちこちに作られたいう筋立てです。

執筆者と何度かお話させていただいていますので、ふんふんって感じで目をとおしました。また、何か関わりを持つようになったらじっくり読むかな?って感じです。

ただ、やっぱり期待はずれだったこと・・・。

この窯の祖型は中世後半という書き出し・・・。ちょうど原稿が入った後で、印刷中だったので仕方がないですが、実は、私たち平安時代末のものを掘っています。

私は現場の総括担当でしたが、ちょっと現地担当者が2週間ほどまとめて休暇を取る時期に当たりまして(こう書くと分かりますよね。新○旅行。でも、現場中は遠慮して欲しいな~と思いつつ・・・。)、ちょうど私が検出しました。

包含層がほとんど数センチの状態だったので、耕作土とまとめて機械掘削してから、じっくり地山で遺構確認しようと言うことで進めていました。

が!私が現地に立った時には、機械掘削済みのはずの包含層が・・・。作業員のおじさん達に聞くと、これをじっくり掘っていくとのこと・・・。打ち合わせ、指示と違うやんか~。も~。
再度、小型重機を入れて数センチを1日で掘削。これを手掘りでやると2週間はかかる(..ゞ アセ
(薄いと逆に時間がかかります・・・。)

するとですね。一部、確認調査で見つけていなかった、黒色土の包含層発見。これはじっくり掘らないといけないと、掘り下げていくと、ロストルをもったへんな物が出てきました。

はじめ、小さいので土器窯を検出したかな?と思ったのですが、大きなロストルだし、これはヘンだぞ~って・・・。この段階で、現地担当者とバトンタッチしたのですが、この窯は毎日見に行きました。

で、結局、中世の達磨窯の祖型をそっくりなもので、瓦窯だ~~~~って!

そのあと、類例を探したり、「達磨窯の研究」執筆者に現場を見て頂いたりと大変でした。現地説明会にも沢山の方がこられ・・・。

よって、達磨窯の始まりは平安時代末期です。中世ではありません・・・。
テンプス9号をご覧下さい・・・。(何処にあるって?)
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by amuro1900 | 2005-01-10 23:16 | 日記


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