研究所日誌

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2005年 05月 28日

遺跡発掘調査の機械掘削

基本的に表土の現代盛土や現在の耕作土を除去するのが目的。遺物が含まれていると言っても、耕作なりで混入したものですから、遺物が含まれていることはほとんど考える必要はない(と言っても意味がある場合もありますが・・・あくまでも基本。)。

それと、遺跡と認定される遺物包含層、私たちの所では昔の農地層であったり、整地層であったりしますが、これらは基本的に人力掘削です。しかし、確認調査でその部分に遺構がほとんど確認できない、遺物も摩滅した小片が少量含まれるだけ、下層において遺構密度が高く、上層に時間をかけている余裕がないといった場合、機械掘削する場合はままあります。

しかし、方法を変えます。現代盛土、現在耕作土の機械掘削は0.4から0.7立米級の大型バックフオを使用しますが、包含層の場合は0.1から0.25立米級の小型バックフオを使用し、薄皮をはぐようにゆっくりと掘削します。作業員もちゃんと貼り付けて、遺物の取り上げも現地に設定した地区毎に。剣スコ(エンピ)で掘るか、機械で掘るかの違いだけです。でないと、担当者1名で調査面積15,000平米、期間6ヶ月とか言う現場は対処できません・・・。

(とある大学が請け負った発掘調査で、上層から全て0.7立米級のバックフオで掘削されているのを見てびっくりしたことがありますが・・・。)

機械で掘っても、スコップで掘っても、遺跡破壊ですので。機械掘削は悪ではなく一つの方法としてご理解頂ければ。

遺物包含層の説明にはなっていませんが・・・(ちょっとだけ入ってます)。
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by amuro1900 | 2005-05-28 23:50 | 日記


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