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研究所日誌

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2006年 08月 20日

歴史地理学と考古学

気になっていたことを思い出しました。

>その中で地理学が何をなしうるか、もう一度原点に戻って考えてみる必要があると思う。それは膨大なドイツ・フランス・イギリスの文献を消化した上で日本の歴史地理学の方法論を打ち立てた藤岡謙二郎・谷岡武雄両氏への回帰であり、さらに地理学者が考案した唯一の理論といわれる中心地理学への回帰である。そうすれば地理学の方法論が、考古学の成果とは食い違った、だから地理学の方が間違いだ、といったヤワなものではないことが了解される筈である。


私は歴史地理学の成果を批判的にみています。これは、この分野に限ったことではなく、考古学成果と他の分野を比べる場合、常に持っている態度です。

層位的にその土地の変遷をみる、3次元的に土地を観察す私たちにとって、現状地形図なり、明治の地籍図なりから、2次元的な観察しかせずに、さも古い時代から、このような地形、土地利用でしたといわれても、その段階で納得できない・・・。

地形図をみる、観察する、考察するというやり方は批判しませんが、その中での資料の限界を認識してほしいと考えています。

地理学なんですから、3次元で地図をみて欲しい。そうするともっと方法論がいきると考えています。地理学というより、やってる研究者批判、結論批判でしょうか?

ある意味、方法論も批判しているかな?やっぱり・・・。ただ、ヤワだとは思いません。つっこみが足らない。

by amuro1900 | 2006-08-20 11:06 | 日記


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