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研究所日誌

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2006年 12月 23日

発掘された日本列島2006

荒らされまくった日本列島・・・とも言う(^^

大阪府立弥生文化博物館での初日に行ってきました。

この展示はいつも思いますが、一点物なりの土器、遺物だけを並べても、何の啓発効果も期待できません。その遺跡の特徴が全く見えてこない(泣)

さて、展示でちょっと気になった点

・八ノ坪遺跡・白藤遺跡(熊本権、弥生時代)

はじめから「祭祀跡」として展示していました。土器と用途不明石器、イノシシの下顎骨が出土しただけで、なぜ祭祀なのか?さっぱり・・・(..ゞ アセ

ちなみにイノシシ下顎骨ですが、左下顎でM1、M2、M3の残っているところで、歯を下にして、それも内側を展示していました。なんなんだ?ちなみに、M1は摩滅が進んでいるものの、M2はそれほど摩滅しておらず、M3萌出中なので、普通でいけば2歳程度の個体が考えられます。この辺の説明も無かった。

それと菜畑遺跡のイノシシ下顎骨下顎枝穿孔棒差し3個体の例を説明と一緒に掲示していましたが、遺跡名は無かったような?今回のあり方と同一視する意味合いがありません。

・亀ヶ崎城跡(山形県、15~17世紀初頭?)

動物や貝類を展示していましたが、イルカの椎骨3点以外、未同定としていました。

遠目では、イタチ系?頭蓋骨1、下顎2、イノシシ?トウ骨、鳥(種はよく見えないので)長官骨2点、鳥系肋骨2点、イノシシ?(人骨かも?)肋骨1、タイ類?椎骨3、タイよりもちょっと小さい魚?椎骨2、などと見られる動物骨が展示されていました。貝は巻き貝で多分アカニシだと思います。

専門家に依頼せずとも、展示されているものは同定できるような気がします。


真面目にやってます?(泣)

by amuro1900 | 2006-12-23 23:56 | 日記


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